バーンスタインのギャップ手法

▽ギャップオープン(GO)
・ダウンの場合  アップの場合は前日の高値を下回ったら。
キャップダウンで寄り付いたら、買いシグナルの第一条件が整ったということ
マーケットが上昇して前日の安値を2ティック上回ったら、買い注文を出す。注文はストップオーダーであらかじめだしておく。
ストップはその日の安値を数ティック下回る価格か金額ベースのストップロス
 
ギャップトレードの心理は、ギャップダウンで寄り付くとトレーダーはパニックになって売り払おうとうる。マーケットが売りを吸収して、前日の安値を突き抜けて上昇すると、売り手は間違いを犯したことに気づく。そして、再度買いのポジションをとる。
出来高ボラティリティのあるマーケットでしか使えない
 
▽遅効性ギャップオープン(DGO)  前日の安値高値とギャップがあまりにも差があるときの対処法。
・ダウンの場合
前日の安値を2ティック上回る価格で買いストップを注文する。この手順はGOと同じ。
トレードから1時間たった時点で買いストップにひっかからなかったり、現在値と始値を調べる。現在値が始値を上回っていたら買う。
ストップはロスはその日の安値を数ティック下回るか、金額ベースのストップロス。
1時間後に現在地が始値を下回っていたら、その日の高値を2ティック上回る価格に買いストップをおく。さらにマーケット予期した方向に大きく動き始めた場合には、元の買いストップ(前日の安値を2ティック上回る価格)をそのままにしておくこともできる。その場合、複数枚のロングポジションをとり、うまくいけば両方のシグナルを利用することになる。
 
・アップの場合
最初の手順はGOと同じ。
トレードから1時間たった時点でマーケットをチェックする
現在地が始値を下回っていたら、その日の高値を数ティック上回るか価格ベースのストップロスのいずれかを置いて、成り行きで売る。
始値を下回っていなかったら、その日の安値を2ティック下回る価格にストップを置く。さらにマーケットが大きく下落し始めた場合には、元の売りストップ(前日の高値を2ティック下回る価格)をそのままにしておくこともできる。これで、2枚のショートポジションをとることになる。
 
※ギャップトレードの突き抜けサイズは1より2ティックや5ティックのほうが信頼性あり、マーケットのボラティリティによって違うので自分で観測しなければならない。S&Pの場合、買いで10ティック、売りで12ティックが最適であった。
 
▽マルチギャップ
過去X日間の最安値を下回って寄り付いたら、Xティック上回った時点で買うこと。
過去X日間の最高値を上回って寄り付いたら、Xティック下抜いた時点で売ること。
前もって定めたリスク管理ストップ、大引け、利が乗ったn番目の寄り付きのいずれかで手仕舞いすること。
著者はS&Pで先物で、Xを買いシグナルは9日間、売りシグナルは2日間を使っていた。日数、ギャップのサイズ、突き抜けのサイズ、ストップロスといった変数は検証して最適な組み合わせを見つけなければならない。